こんにちは!edeと申します。普段はシングルレートで遊んでいます。今回公式大会のとびはねろ!コイキングに参加してみたので考察をまとめたいと思います。最高レート1835で2位までは行けたのですが、プレミで流れを失ってしまい最終レート1786という結果に終わってしまいました。1位以外で保存はしないと決めていたので悔しさはありますが、後悔はありません。ちなみに公式大会に真面目に取り組んだのは今回が初めてです。
ということで、今回使用した構築と考察について書かせていただきます。以下が使用した構築です。
TN つむぎ 最終1786 22位 最高1835(その時は2位) 45戦 36勝9敗
×○○○○○○○○○
○○○○○○×○○○
○○○○○○○××○
○○○×○○○×○×
×○○×○
※○が最高レート1835
考察
コイキング+@1の2VS2のルールということで、選出じゃんけんがほぼほぼ勝敗に直結すると考えました。じゃあどのようにしたら選出勝ちできるのか。
簡単な話です。チョキにもパーにも勝てるグーを作ればいいんです。でもそんな都合よく全部に勝てるポケモンは存在しなさそうなので、限りなく対応範囲が広く有利なポケモンを探す旅に出ました。旅をした結果、エースバーンに心中することとしました。広い技範囲と高い火力によって全てを破壊します。
一応他にもローブシンやイワパレスなど可能性のありそうなマイナーポケモンも一通り試してはみましたが結局エースバーンほどの活躍は見られませんでした。旅の間に一つ決めていたことは、コイキングのドロポンや飛び跳ねるによる味方弱保に依存する個体は使用しないことです。命中不安だしそれが負けに直結するのは厳しすぎる。弱保を起動できなくても最低限のパフォーマンスが可能なポケモンは有りです。弱保エスバがいい例だと思います。
ここからは主役のエースバーンについて深堀りしていきます。それ以外の個体はほぼ飾りなのでサクッと済ませます。
個体紹介
エースバーン@白いハーブ
H181(204)-A159(180)-B96(4)-x-D(12)-S168(108+)
アイアンヘッド/飛び跳ねる/飛び膝蹴り/サイドチェンジ
ぼくの導きだした結論エスバです。どうしてこの調整や技構成、持ち物になったか書いていきます。
調整
ダイマ時
HB エースバーン 陽気A252 +2ダイアタック(ギガインパクト) 82~96.4% 確定耐え
HD トリトドン 控え目C252 +2ダイストリーム(ハイドロポンプ) 71.5~84.5% 確定耐え
ユレイドル 控え目C252 +3ダイソウゲン(ソーラービーム) 81.7~96.1% 確定耐え
ポリゴンZ 控え目C252 適応力珠ダイアタック(はかいこうせん) 85.3~101.3% 最高乱数以外耐え
アシレーヌ 控え目C252 C+1ダイストリーム(ハイドロカノン) 70.4~82.8% 確定耐え
A できるだけ高く
S 100族抜き
エースバーンにほとんどのポケモン見てもらう気でいるので、それにはASぶっぱでは難しいと考え耐久に回すこととします。上記のように環境に多くいるポケモンに対して耐えることができるよう調整しました。AとSに明確な調整先がなく、両方下げすぎない程度に振った結果です。強いて言うなら、たまにいるリザードンとかを抜けるように100族抜きにしたのと耐久振りエスバミラーの時にワンチャン抜けたらいいなという希望のもとこのSラインにしました。
技構成
技構成についてですが、このルールにおいて強力な動きが相手とのダイマターンをずらすことだと考えました。ルール上初手ダイマックス同士の打ち合いになることが多く、相手のダイマックス1ターンをこちらが非ダイマの状態でやり過ごすことができれば、こちらはダイマックスのラストターンで非ダイマの相手を攻撃することができ、大きなアドバンテージを得ることができます。よって、これを基本の立ち回りとして考えていきます。どのようにして相手のダイマックスターンを回避するかですが、エースバーンの場合は身代わりorサイドチェンジが挙げられます。それぞれに利点はありますが、ただでさえ耐久のないエースバーンの体力を削るのはまずいと感じたのでサイドチェンジで大きくアドバンテージを取りに行くことにしました。エースバーンは存在だけでかなり圧をかけられるため、相手視点はケアしたくてもできないことの方が多いですし、そもそもサイドチェンジを知らない相手には確実に有利に立ち回ることができます。また、初手にびっくり行動を仕掛けられることもあるのでそれらの様子見もかねています。
環境に多くいるポリゴン2などの打点となり、A上昇が可能な飛び膝蹴りとミラーの解答にもなりS上昇が可能な飛び跳ねるが確定。残り1枠をアイアンヘッドか不意打ちを悩んでいましたが、結局B上昇ができ、ノーマルや岩技などを半減で受けることができるアイアンヘッドを採用しました。どちらにも利点があるので正直どっちもありです。
他の選択肢としてはギガインパクト、火炎ボールなどが挙げられると思います。
まず、火炎ボール。正直自分の中では論外でした。実際にやってみるとまじで打ちたい相手がいません。キョダイカキュウで特性貫通したい場面も特になく、火力以外に魅力的な部分が見当たらないので除外。
そして、一番気になるのがギガインパクトだと思います。S関係を逆転する意味ではジェットと同じですし、火力の高いギガインパクトの方が良いようにも見えます。確かに威力の高さは魅力的ではありますが、それ以上に草タイプや格闘タイプへの打点となることやドラパルトに対してS関係が逆転できることが偉いと考えたため飛び跳ねるを優先しました。また、もう一つ理由があり、白いハーブエスバミラーに対して有利に動けることです。今回自分が使っているエースバーンは白いハーブを持っていますが(採用理由は後述します)、正直他の上位の人たちも同じような型を考察されていると考えていました。もしミラーが生じた際に、ダイアタックよりもダイジェットの方が有利に展開が可能です。以上が飛び跳ねるを採用した理由となります。
※追記
とびはねろ!コイキングの1〜10位構築まとめた📕
— テル (@terupoke9) 2022年7月25日
エースバーンだけ10構築全てに入ってる圧倒的採用率!
他にもエースバーンは
🐇「みがわり」持ちが4体もいる
🐇1〜7位まで炎技なし
🐇白いハーブの異常な採用率(HOMEは7.1%)
普段見ない型ばかりだし考察も奥深くてめちゃくちゃ面白い大会だったな〜! pic.twitter.com/yGXffnElFy
白いハーブエスバが上位にいたのは事実でしたし考察は間違っていませんでした。が、マッチングしなければミラー対策の意味もない...
持ち物
続いて持ち物についてです。今回白いハーブという普段のランクマではあまり見ない持ち物を持たせています。しかし、これがこの環境でのエースバーンでの結論だと思います。白いハーブの効果は自分の能力が下げられたときに一度だけ元に戻すというものです。これにより、威嚇やダイドラグーンによるA下降、ダイアタックによるS下降を無効化し不利なポケモンに対しても五分以上に戦っていけます。具体的にはギャラドスやドラパルト、ポリゴンZなどに有利に働きます。また、エスバミラーへの対策です。耐久に努力値を割く関係上Sを落としているので、速いエスバが普通にきついです。しかし、エースバーンミラーの際に選択される技がダイアタックが最も多いと思っていたので、S下降を元に戻しジェットでSを上昇させることでS関係を逆転し有利に展開します。相手もダイジェットだった場合は普通に困ります。
立ち回り
以上の調整、技構成、持ち物から環境にいるポケモンに対して勝てる立ち回りを確立させます。また、再戦の際にサイドチェンジが読まれることも考慮して、可能な限りはサイチェン有/無の両方の立ち回りを考えました。大会中はTNと並び、試合内容をメモしつつ再戦かどうか確認しながら対戦していました。
VSエースバーン(弱保ジェットとかは負け)
ダイマジェット+ドロポン→ダイアタック耐えてナックルで倒す
VSトリトドン(アッキきつい)
サイチェン+飛び跳ねる→
ダイマナックル→ウォール→ジェットで倒す
(サイチェン無し)
ダイマウォール→ナックル→ウォール→膝
VSユレイドル
サイチェン+飛び跳ねる→
ダイマジェットorナックル→ウォール→スチルで倒す
(サイチェン無し)
ダイマナックル+飛び跳ねる→スチルで倒す
VSパッチラゴン
サイチェン+飛び跳ねる→スチル→ウォール→スチルorナックル→膝で倒す
(サイチェン無し)
スチル→ウォール→ナックルorジェット→膝
VSドラパルト(相手の型や立ち回り次第)
サイチェン+飛び跳ねる→ウォール→ジェット→スチル→アイヘ
(サイチェン無し)
ダイマジェット→スチル→ウォール→アイヘ
VSポリゴン2
サイチェン+飛び跳ねる→ナックル→ウォール→ナックル
(サイチェン無し)
ナックル→スチルorナックル→ナックル
VSポリゴンZ
サイチェン+飛び跳ねる→スチルorナックル→ウォール→ナックル
(サイチェン無し)
ナックル→ナックルorジェット→ナックル
VSアシレーヌ
サイチェン+飛び跳ねる→ジェット→ウォール→ジェット
(サイチェン無し)
ウォール→ジェット→ウォール→アイヘ(きつそう)
VSギャラドス
サイチェン+飛び跳ねる→ジェット→ウォール→ジェット
ウォール→ジェット→ジェット→アイヘor飛び跳ねる
文字で書いていてもわかりにくいと思うのでそこは実際に見てもらう感じでお願いします(下にYouTubeリンク掲載)。
上記のポケモンに対しては勝算があります。一見不利そうなトリトドン、アシレーヌ、パッチラゴン、ギャラドスなどに対しても勝つことができるのがこのエースバーンの強みです。しかし、極端な物理受けやセキタンザンなど厳しいポケモンはいます。他のポケモンで圧をかけつつ「来るな!」とお祈りすることで対策します。セキタンザンは他のポケモンの弱保の線を切らせるための見せポケとして置物に使っている人がそこそこいると考えていたので切るポケモンとしては正解だと思いました(一応2連ウォールなど細い勝ち筋はある)。
このようにどのポケモンに対しても基本有利、不利でもワンチャンは掴めることを意識した結果この対応範囲神エスバが完成しました。
他の個体
ポリ2とコイキング以外は置物です。エスバで勝てるポケモンを誘い出す餌。
H113(140)-A30(0)-B54(0)-C35(0)-D55(116)-S145(252+)
ハイドロポンプ/飛び跳ねる/体当たり/跳ねる
※ダウンロード対策のためB0
基本の立ち回りにサイドチェンジがあるので相手の上から飛び跳ねるためスカーフ。
余りをHに振るかCに振るかAに振るか悩みましたが(正直何でもよかった)、ほとんど飛び跳ねるマシーンになるかつ飛び跳ねるの火力はどうでもよかったのでHに振りました。
ポリゴン2@進化の輝石
H191(244)-x-B110(0)-C172(252+)-D115(0)-S82(12)
破壊光線/吹雪/ソーラービーム/サイドチェンジ
唯一エスバ以外に選出する可能性のあるポケモン。エスバ同様初手サイチェンからダイマターンをずらし、展開する。極端な物理受けがいるときや刺さっているときに選出。
パッチラゴン@突撃チョッキ
H165(0)-A146(204)-B110(0)-x-D111(164)-S124(140+)
電撃嘴/逆鱗/燕返し/炎の牙
ダウンロード対策しつつそれっぽい調整。出す気なかったけど1戦だけ刺さってそうなので出してしっかり勝った。というかこいつがいるせいでバンバドロ呼んでる気がしたのでドラパでよかった。
トリトドン@リンドの実
H218(252)-x-B88(0)-C157(244+)-D102(0)-S61(12)
ハイドロポンプ/大地の力/吹雪/欠伸
このポケモンを置いておくだけでユレイドルやポリ2が出てきてくれる。これらはエスバで勝てるので良い餌。リンドでC特化セキタンザンの+2ソラビダイソウゲンを耐える。すごい!
バンバドロ@カゴの実
H207(252)-A145(0)-B167(252)-x-D106(4)-S55(0)
10万馬力/ボディプレス/鉄壁/眠る
エスバとか来るなって感じで置いておいた。トリトドンとか出てきてくれる?多分。
HDタラプの個体も育成してたけど、どのみち出さないのでエスバに強いHB個体にした。
後書き
こういった感じで考察を重ねて大会に挑みました。が、1800には乗るも2位から1位までに流れがつかめず上手くいきませんでした。正直考察は間違ってなかったと思うし、このエスバが結論だとも思っています。上手くいかなかった要因として、
・終盤の集中力が欠けていることによるプレミ
・時間が足りなくて1rom特攻になった
・公式大会についてよく知らず、ランクマ最終日感覚で遅い時間帯に潜ってしまい後半のマッチングが死ぬほど悪かった
などが挙げられます。今後公式大会に潜ることがあったらこれらを改善して挑みたいですね。がっつりダブルのルールとかだと難しいので、これくらいのクソルールがまた来てくれるとありがたいです。1on1とかがいいです。
初めてちゃんと潜った公式大会にしてはそこそこ頑張ったとは思いますが、1位が目標だったが為にめちゃめちゃ悔しいです。
全試合声有りで録画していたのですが、終盤の負け試合の時に極端に機嫌が悪くてテンションが低いのでそういうのが嫌な方は視聴を控えるか、ミュートで見てください。元々プレミをしないように一つ一つ声出し確認するため(見せても身内に見せるくらいに考えてた)に録っていたので発言にそこまで気を遣っていませんでした。初手サイチェン読みされた試合は暴れてます。
めちゃ長いのでもの好きな方は見てみてください。