【S10 最終93位】幻影のカミ【ポケモンSV】
edeと申します。ポケモンSVシーズン10にて93位を取ったので記事を残しておきます。ルールが変わる最後のシーズンのためそのまま使われることはないと思いますが、一部は今後のルールでも活かせそうな型や考え方はあると思いますので参考程度に見ていただけたらありがたいです。
構築経緯
DLCが解禁され、新しく今期から使えるポケモンが増え、これらから考察を開始した。その中でも炎オーガポンの性能が抜けていると感じ、このポケモンから組み始めることにした。まず、思いついたのがキョジオーン+炎オーガポンの並びであり、キョジオーンの苦手な隠密サーフゴーなどに炎オーガポンで抗うことができる点が強力に感じた。実際に1週間ほど使い続けて、感触も悪くなく実力が伴えばかなりのパワーを発揮すると思ったが、これまであまり触って来なかったこともあり自分のサイクルの技術が伴わなかったのでこの構築を試している間に感じたことを活かし、環境メタを取り入れ、使い慣れている対面・展開寄りに組んでいくこととした。
環境的に感じたこととして
・電磁波カミ、サーフゴーなどの増加
・キョジ+炎オーガポンを始めとするキョジ構築増加
・スケショガブ(炎or鋼テラス)の増加
などが挙げられる。以上に対してはメタを仕込んでいきたいと考えた。
これらを一体で解決できるポケモンが地面テラスハバタクカミだと気付き、構築の軸とした。
以前から使っていた炎オーガポンも幅広いポケモンに対応でき、単体性能が高いので続投。
また、全体的に対面構築の割合が増加傾向にあったのでステルスロックからの積み展開の流れが強力だと感じた。相手の初手ブエナ電磁波カミに対して不利を取らず展開を作れる特殊耐久に厚くした電気玉霊獣ランドロスを採用した。
また、展開構築において見えないところからトリックや鬼火により起点を作れる点や選出画面にいるだけで相手の考えることを増やせる点が強力であると感じていたヒスイゾロアークを採用。
ここまでで水ウーラオスが重く、受けながら有象無象に麻痺を撒くことで誤魔化せるクッション枠としてHBカイリューを採用。
最後に、水ウーラオスに強い積みエースをもう一体採用したく、環境に多いガブリアスや水ウーラオスなど物理アタッカー起点にし強力な先制技で多くのポケモンを縛ることができるグラスシードゴリランダーを入れて完成とした。
個体紹介
炎オーガポン@かまどの面 炎テラス
型破り(面影宿し)
H187(252)-A143(20)-B122(140)-x-D122(44)-S150(52+)
HB-特化カイリューのノーマルテラス神速2耐え
HD-特化ハバタクカミのシャドーボール2耐え
特化ハバタクカミの眼鏡パワージェム確定耐え
A-余り
S-準速ウーラオス抜き
耐久に厚く寄せることで積み技を使いやすくしたオーガポン。草分けでS上昇と剣の舞により全抜きを狙っていく。ウッドホーンなど草の安定した打点が欲しい場合もあるが、S上昇可能な草分けと体力管理の行いやすい光合成を優先した。パオジアン等に草分けから入り不意打ちなど先制技で切ってくるところに合わせて光合成や剣の舞を積む動きを多用した。カイリューが少しきつく見えるが、相手視点はじゃれつくも警戒しないといけないためテラスを切ってくれることも多いので剣の舞さえ積めていれば大きく削る、あるいは倒しきることも可能である。
ヒスイゾロアーク@こだわりスカーフ ゴーストテラス
イリュージョン
H149(148)-x-B81(4)-C183(172+)-D81(4)-S153(180)
HB-余り
HD-臆病ハバタクカミC187ムーンフォース確定耐え
C-できるだけ高く
S-準速100族抜き
ハイパーボイス/恨みつらみ/鬼火/トリック
初手置き枠その1。ハバタクカミやカイリューに化けて相手に圧をかけながら鬼火やトリックを駆使することで裏の起点作りや相手の起点作成妨害を行う。特にハバタクカミに化けた場合、ディンルーなどにテラスを無駄切りさせることも多かった。選出画面にいるだけで相手の行動を一貫させなくすることが可能なので上手く構築に入れてあげればかなり強力であると感じた。普通にアタッカーとして火力が欲しい時があったためこのような調整になっているが、もっと耐久やSに回してあげると柔軟な動きができそう。技構成については呪いも候補。
ハバタクカミ@ブーストエナジー 地面テラス
古代活性
H141(84)-x-B97(172)-C176(164)-D156(4)-S182(84+)
HB-身代わりがA4キョジオーンの塩漬け確定耐え
HD-臆病テツノツツミのフリーズドライ+ハイドロポンプ確定耐え
C-余り
S-ミラー意識(ブエナS180カミ+2)
ムーンフォース/テラバースト/瞑想/身代わり
本構築の軸であり、環境メタ個体。環境に多い電磁波を身代わりや地面テラスで拒否。キョジオーンに対しては身代わり+瞑想で起点。ガブリアスなどの炎、鋼テラスに対しては身代わりで様子を見てからテラバーストで突破。などといったように面白いくらいにこの環境に適応している型であると感じた。ジバコイルやヒードランでハバタクカミを見ている人も多いため、そこを崩してしまえばイージーに拾える試合もあった。テラス後は氷の礫やアクアジェット、神速などあらゆる先制技に弱くなってしまうのでテラスを切るタイミングには注意が必要。
カイリュー@ゴツゴツメット フェアリーテラス
マルチスケイル
H197(244)-x-B154(196+)-C121(4)-D125(36)-S104(28)
H-できるだけ高くかつ奇数
B-11n
D-余り
S-麻痺最速テツノツツミ抜き
エアスラッシュ/電磁波/身代わり/羽休め
重かった水ウーラオス受け。電磁波でとりあえず誤魔化す。ヘイラッシャなど受け気質なポケモンに刺さるため身代わりを採用。電磁波エアスラで無限の勝ち筋を作る。
霊獣ランドロス@電気玉 鋼テラス
威嚇
H195(244)-A166(4)-B111(4)-x-D119(148)-S137(108+)
HB-鋼テラス時A-1特化パオジアンの氷柱落とし+聖なる剣+氷の礫確定耐え
HD-臆病ハバタクカミのムーンフォース2耐え
S-S-1最速パオジアン抜き
えでさんのランドロスです。初手置き枠その2。
カミの電磁波挑発を拒否しつつ行動保障があってステロを撒けるポケモンを探した結果辿り着いた解答。Dに少し厚めに振ることで臆病ムーンフォースを2回耐えるため、投げつける→岩石封じ→ステルスロックの動きでSを下げつつ削りながらステロを撒くという理想的な動きが可能。
初手パオジアン対面ができた場合は鋼テラスを切りながら岩石封じ+地震orステルスロックの動きで突破する。岩石封じ+地震で突破した場合それなりにHPが残っているはずなので裏のポケモンに電気玉を投げられる可能性も高い。
水ウーラオス対面はカイリューorゴリランダー引き。選出的に引けない場合は蜻蛉返りを祈りながらステロを撒くか電気玉を投げる。
ふざけた型のように見えて、見えないところからの麻痺撒きや純粋なステロ要員としてこの上なく仕事をこなしてくれた。
ゴリランダー@グラスシード 氷テラス
グラスメイカー
H197(172)-A194(252+)-B110-x-D90-S116(84)
H-余り
A-特化
S-1舞ガブ抜き調整カイリュー+2
グラススライダー/10万馬力/テラバースト/剣の舞
水ウーラオスに対して積める積みエースを探していたところ採用に至った。剣舞グラススライダーであらゆるポケモンを縛ることができハバタクカミなど高速低耐久ポケモンが多い環境ではかなり刺さっていた。カイリューやガブリアス、ランドロス辺り意識で氷テラスになっているが打つ場面がほとんどなかったため、基本は炎オーガポンに動きやすくなる岩テラスでいい。
選出
ランド+カミ+@1
ゾロアーク+カミ+@1
その他臨機応変
最後に
久しぶりに最終日にがっつり潜れて2桁もとれたので良かったかなと思います。自分らしいといえばらしい構築にもなりましたし。シーズン11でそのまま使えるような構築ではないですが何かの参考になれば幸いです。
新環境1発目は特に好きなので10月も時間があれば頑張りたいです!
質問等はこちらまで
@ede_poke